先日伺った高校の生徒の感想が届きました。

長くなりますが、もう大人になってしまった私たちには表現できない、奇譚のない素直な言葉で書いてくれました。

先生の許可をいただいて掲載させていただきます。

お子様をお持ちの方や、学校の先生、子供に関わるみなさんにぜひ読んでいただきたいです。

正しい知識を与える、というこの大切さを痛感します。

9月からまた各中学校・高校で授業が再開します。感染に注意しながら、休診日を利用して産婦人科医4人で頑張って参りますので関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

〇私は今まで産婦人科の病院は女性の妊娠・出産をサポートする病院だと思っていましたが、田畑先生の話を聞いて、産婦人科にもたくさんの仕事があることを知ることができました。私も将来お世話になるかもしれないので、もっと産婦人科について学びたいと思いました。また、性や妊娠、出産については保健の授業で学んでいて、話が入ってきやすかったです。私はまだ月経の周期が安定していなくて、最近になって生理痛も徐々にくるようになり、以前より辛く感じることが多くなっているので、適切に対処していきたいです。自分の体が大人に近づいている時期なので、自分の体に負担をかけず、意思を強く持って適切な付き合いをしていきたい。

〇保健の授業で習ったときにはあまり理解できなかったことが、この講演会で理解できた部分もありました。僕は昔、女性ではなく男の子が好きで、今は女の子が好きです。ですが、まだ親にも家族にも伝えておらず、唯一伝えたのは信頼できる友人のみ。今日のグラフ(LGBT)を見て、正直こんなに多いのかと思った。自分がこのまえ偶然見つけたグラフでは6%ぐらいでした。LGBTは知っていても周りの人が話す中には、まだちょっとしたからかいで用いられる部分もあります。女性・男性の区別というのも、よく試験を受ける時に黒く塗り潰しますが、そのたびになぜか嫌な思いをしたりします。今日はありがとうございました。

〇僕が今回の講演で一番印象に残ったのは「そもそも恋愛しないといけないのか」という質問についてです。僕は今まで一度も恋愛感情を抱いたことがなく、自分でもこれはおかしいんじゃないかと考えたことがあるからです。ですが、今回の講演で気にしなくてもよいと言われ、少しほっとしました。他にも性感染症や中絶など様々なお話があり、まだまだ気にするようなことじゃないと思っていたようなことが、無関心でいられるわけではないと改めて実感することができました。今回学んだことを活かせる場面があれば活用していきたいです。

〇保健の授業でピルによって月経痛がやわらげることができることは知っていたけど、遅らせることなどができるなんて知らなくてびっくりしました。大事な日に来てしまうと本当に困ると思っていたし、不安だったのでお話が聞けてよかったです。LGBTの人の相談に対して「自分がどこに所属しているかなんて考えなくていい」と言われたことに本当に納得しました。私はこれから探究の活動でジェンダーのことを調べようと思っていたので、このことを心にとめて活動していきたいと思います。最後に「依存先を増やすことが大事」と言われ、一人で悩まず、いろんな人に話せていけたらと思いました。

〇生理痛の痛み止めを毎回飲むと効かなくなると言われ、飲まずに我慢していた時もあったけど、今回の講演を聞いてそれは間違いだということがわかったので、昔の考え方と今の事実は違うということを理解して、正しい情報を信じるようにしていきたい。それに、ピルはずっと避妊のためだけの薬だと思っていたけど、そうじゃないこともわかったので、これから大事な時は自分のベストパフォーマンスを出せるようにしていきたいです。それから、ワクチンで子宮頸がんを予防できるということがわかったので、受けたいと思いました。

〇今日の講演を聞いて、今まで疑問に思っていたことが解決でき、とてもためになりました。月経痛など女子にしかわからない痛みで月に一度大変な思いをしているので、痛み止めやピルのことについて詳しく知れたことはよかったです。はじめは男女一緒に講演を聞くことに抵抗がありましたが、女性だけの問題ではなく、男性も考え、理解しなければならないこともあり、一緒に講演を聞くという貴重な経験ができたと思います。不安なことや痛みなどは早めに相談して、自分の体を大切にしようと思った。

〇今日の講演会を聞いて学んだことが二つあります。一つ目は、望まない妊娠をしないためには、自分の経済力や生活が安定してからでないと性行為をしてはいけないということです。最近、保健の授業でも習ったけど、避妊に失敗した場合は大変なことになるかもしれないという意識を持って生活していこうと思いました。二つ目は、子宮頸がんについてです。私は子宮頸がんについて詳しい知識を持っていなかったし、予防するワクチンがあるということも知りませんでした。唯一予防ができるがんということを知って、私もワクチンを打ちたいなと思うようになりました。思春期の自分の行動を間違えないようにしていきたいです。

〇今日の講演を聞いて、今まで自分からは遠いことだと考えていたことが、とても近いことだということを実感することができました。また、産婦人科に相談することはもっと難しいことだと思っていたので、講演を聞いて少し驚きました。今日の講演で特に印象に残ったのは、子宮頸がんにワクチンがあるということで、私の母は大腸がんで、祖父は前立腺がんで二人とも手術後再発、転移して亡くなってしまったので、少しでもがんを予防する方法があるなら、できることを少しでもしようと思いました。人生に大きく関わってくることなので、しっかりと考えて、自分の体を大切にしたいです。

〇妊娠・出産は、やはり女性だけの問題ではなく、パートナーとしっかり考えていく必要があると思いました。病院に女性が一人で来るということはおかしいと思いました。男性は女性の体を気づかうことが大事だし、お互いにお互いの体を大事にすべきだと思いました。日頃、他の人にはちょっと聞きにくい話も体験談を交えながら話してくださったのでとてもわかりやすく、身近なことなんだなあと思いました。よく考えて行動していこうと思いました。

〇講演を聞いて一番印象に残っているのは、女性もベストパフォーマンスができるということです。月経の周期を変えることができることなど知らなかったことが多かったので、今日、講演を聞くことができてよかったです。またLGBTの人が私の周りにもいて、接していて普通なのに、田畑さんが言われていたように、区別をつけるのは変だなと思いました。皆が性別など気にせず、平等に過ごせるようになったらいいと思いました。女性の体のことだけど、男性も話を聞くことによって考え方も変わると思うので、本当によい機会だった思います。

〇今回の講話の中で一番印象に残ったのは「女性もべストパフォーマンスができる」という言葉です。月経とか女の子は大変なことがいろいろあるけど、男の子も理解することでよいパートナーとして関わることがでるということを知り、とてもよい機会でした。女の子への影響が大きく、男の子が悪いというふうになるのがほとんどだけど、女の子の側も嫌ならいやと言い、できる対策はすることが大切だと気付きました。今回学んだ心身に与える影響や症状を頭に入れて生活していきたいです。

〇私が田畑先生の講演を聞いて思ったことは、自分に子供を育てられる経済力や環境があるかなど、たくさんのことを考えた上で性行為をしようと思った。もし望まない妊娠をしてしまったら自分自身が傷つくし、お腹にいる赤ちゃんをなくしてしまうという悲しいことがたくさんあると思った。また、大事な試合や受験など、自分にとって重要な日に「ピル」という薬で生理を一時的にずらすことができるということを初めて知った

これまで保健の授業などで性教育を受けてきたけど、初めて知ったことも多かったし、男だから女の身体は知らなくてもいいということではなくて、女子が毎月、知らないところで大変な思いをしているということをしっかり心に留めておかなければならないと思いました。また、昔と今では大きく違うので、ピルも生理がひどい人は使ってもいいし、LGBTのことも恥ずかしがる必要はないと学びました。高校生だから性行為をしなければならないとか、恋人をつくらなければいけないということは全くないことも学び、自分が幸せに生きることが大事なのだと感じました。

私は月経がひどいので、田畑先生が「男子もわかってほしい!」とおっしゃったのがすごく嬉しかったです。私も当てはまることが多かったので、自分の身体のためにも産婦人科に行ってみようと思いました。ピルを飲むことはやっぱり少し抵抗があったのですが、この講演を聞いて、女性が社会でベストパフォーマンスをするためにも、ピルを使うのもいいかもしれないと思えました。自分が後になって最高のパフォーマンスができなかったと後悔しないように、家族と真剣に話してみようと思います。男女交際で「デートDV」のようなことが起こらないように、相手とは平等な関係をつくっていきたいと思いました。

〇私は性教育について知ることは大切だと思いました。妊娠・出産は女の人だけではなく、男の人も深く関わっていて、安易に考えることはできないと改めて思いました。また、自分がその立場になったとき、きちんと断れる意思を持つべきだと思いました。子宮頸がんが唯一ワクチンで予防できることを知りました。年間3000人の方が、亡くならなくても済む病気で亡くなってしまうのはおかしいと思います。だから、ひとり一人が性に対して無関心にならず、向き合っていくことが大切だと思いました。

〇今日の講演会を聞いて、一人で悩まずいろいろな人に相談することが大切だと思いました。セクハラやデートDVをどのように解決するのかや、間違ったSNSの情報を信じず、学校の先生や養護教諭、専門家に相談することが一番よい方法だと思いました。そしてこのような講演会は男女で聞くことが大切だということが印象に残りました。

〇性行為の正しい知識と危険を改めて知ったのはいいけど、自分はそもそもそういうことをしないし、いや、相手がいないから高校生でよくやっていると聞くと負けた気になる。まあ、その行為でパートナーを傷つけるのであれば僕はしたくないと思うし、負けた気にもならない。「射精道」とか「17.3」とか普通におもしろそうで見たくなったAVでやっている動作が別に正しい訳じゃなくて、むしろ間違っているものがあると知れてよかった。これからはそのことを意識してAVを見ようと思う。

〇今日は避妊やLGBTなど性についての講演をしてくださり本当にありがとうございました。知っていたことをまた改めて学習でき、知らなかったことを知れて、とても有意義な時間でした。LGBTを取り扱ってくださりありがとうございます。大きく分けてもこれくらいに分けられること、LGBTにあたる人がどれくらいいるかということ、それがいかに普通かということを教えてくださりとてもうれしかったです。

〇私は田畑先生がおっしゃっていた「女性の一生をサポートする」という言葉が一番心に残っています。身近にそのような機関があって、とても心強いなと思いました。私もなにか悩みごとがあったら、産婦人科に行っていいんだと安心しました。また、ピルの正しい使い方などを知ることができ、とてもためになりました。今日学んだことを身につけ、間違った情報を鵜呑みにしないように気をつけたいです。また周囲の人が間違った情報を信じていたら、自分が正しく直せるようになりたいです。

医療法人FSLC