また低用量ピルの重大な副作用としてあげられるのは、血栓症のリスクが上がることです。血栓症とは血管の中でできた血の固まりが詰まってしまう状態です。血栓が心臓に詰まれば心筋梗塞、脳に詰まれば脳梗塞となります。内服を開始して、ふくらはぎが痛い、激しい頭痛や息苦しさ、胸の痛みなどが出てきたらすぐにクリニックに連絡するか、夜中であれば救急外来を受診し「ピルをのんでいます」と伝えてください。現在の低用量ピルはホルモン量が非常に少ないので、かなり稀な副作用です。
子宮頸がんのリスクが少し高まるという研究結果もありますが、内服中は血圧測定の他、1年に1回、超音波による子宮と卵巣のチェック、必要な方には子宮頸がん検診、採血を行っています。